レポ

前回準優勝と涙を飲んだガッタスがＰＫ戦の末優勝した。

今大会は参加６チームがＡ・Ｂブロックに分かれて予選リーグを行った。大方の予想通りＡ組のカレッツァとＢ組のガッタスがともに２勝を上げ決勝へ。

そして決勝戦。スタメンはＧＫ辻、ＦＰ吉澤、藤本、石川、里田。ＧＫ以外は３戦とも先発はこの４人。８分間の前半は藤本の惜しいシュートが２本あるもゴールを割れず。終盤に藤本のハンドによるＦＫのピンチも何とか防ぎ０−０で終了。

試合が動いたのは後半５分。前ががりになり守りが手薄になったガッタスのスキを突き、それまで後方に位置していたカレッツァ小島が一気に前線へ。ＧＫ河辺からのボールを受け、左端から豪快にシュートを決めて先制。前回と同じ試合展開。しかし今回もまたガッタスは追いついた。先制されてから１分も経たないうちに吉澤の同点ゴール。“さあ逆転！”と思った矢先に再びカレッツァ小島が勝ち越し弾。だがあさみのゴールで再度追い付いた。勝ち越し、優勝へガッタスはなおも攻め続けるが無情のタイムアップ。

大会規定によりＰＫ戦へ突入。ガッタスが先行で１番手はキャプテン吉澤。大声援の中、豪快に決め１−０。カレッツァ１番手はエース小島。ゴールマウスを守る紺野へ大声援も追い付かれる。その後は、
ガッタス　　カレッツァ
×　藤本　　秦　　　×
×　石川　　瀬戸　　×
○　是永　　長谷川　○
○　里田　　井本　　○
と５人蹴った時点で３−３の同点。ＰＫ戦はついにサドンデスに突入。ガッタスはあさみが成功。カレッツァにプレッシャーを掛けるも五十嵐が決め７人目に。ここでガッタスに異常事態！蹴るメンバーを決めていなかったのだ。ベンチの指示を仰ぐキャプテン吉澤。北澤監督は“自分たちで決めろ”の指示。そのとき自ら手を挙げてボールに向かったのがみうなだった。サッカー王国・静岡出身と言うことを知っているサポーターが、みうなコールで後押し。相当のプレッシャーが掛かるはずなのに見事決めてみせた。５−４と１点リードした。いよいよ追い込まれたカレッツァはキャプテン河辺がゴールからボールを持って登場。両チームサポーターの声援の中、河辺の右足から放たれたボールはゴール右にそれた…。

ガッタス優勝！ＧＫ紺野を中心に喚起の輪が出来る。ベンチを飛び出した北澤監督はコーチらと抱き合い喜びを爆発させた。優勝が決まった瞬間、スポーツ紙カメラマン席から一斉にフラッシュがたかれ、ガッタスサポーターの大歓声で駒沢体育館が揺れた。ＰＫ戦、それもサドンデスまでもつれ込む大熱戦は単なるタレントのお遊びではなく、紛れもないフットサルの公式戦、「女子選手の戦い」があった。“甲子園の高校野球、国立の高校サッカーと同じ感動が味わえた”といっていいでしょう。それと優勝したからこそ生まれる余裕でしょうが、ガッタスサポーターが「カレッツァコール」を送ったのは、素晴らしい勝負に感動したから素直に出たものでしょう。「コンサートでは絶対に味わえない興奮と感動」これに尽きると思います。

情報元:娘。楽宴・現場の声(PC)